2020年度の青空自主保育でんでんむしの活動がスタートしました(6月2日~)。
ウイルス感染防止の取り組みを行いながら活動を再開して約3週間が経ちました。
大人は、これまで以上に衛生や安全に対して気を付け、
こどもが心からのびのびと安心して健やかに過ごせるよう、見守って活動しています。
まずは、活動再開後のでんでんむしの日常の1コマを当番の母が綴った文章をお届けします。今回は、一番小さい子のクラス「小川組」の活動報告から転載(ブログでは個人名などを伏せています)。
「活動報告」とは
その日の活動の内容を当番の母が記録するもの。日時・人数・活動場所・天気などの情報のほか、気づいたことなどを書いてメール等で共有しています。
・・・・・・以下抜粋して転載・・・・・・・・・・・・・・
【小川組】2020年6月12日(金)活動報告より
(記録:小川組Yちゃん(2歳)の母)
今日はなんといっても、
泣いているKちゃんを助けに行くために駆け出す、MくんとRくんの逞しい後ろ姿が、格好良かった。
活動開始時、Rくんはママと泣きながらのお別れとなったけど、トンボやちょうの姿を見ると泣き止み、さりげなく待っていてくれたMくんと一緒に歩き始める。
この日は終始、MくんとRくんが仲良く2人の世界を楽しみながら、最後尾をいく。
私は2人の姿がギリギリ見えるくらいまで先を行くが、中々進まないので少し戻ってみると、背の低い桑の木の枝を左手で必死に引っ張って木を目一杯しならせ、桑の実を食べ続けていた。
2人はまだ熟していない実を最後の一粒まで食べ尽くし、最後には「やったー!!(全部食べた)」と拳を空高く突き上げてポーズを決めていた。
「さ、歩き出すかな」と期待する私の心とは逆に、今度は帽子でちょうちょを捕まえようと田んぼの中を散策。何やら2人で色々と会話しながら、楽しそうにゆっくり歩き、メタセコイヤの木の近くの小川で皆に合流。
ここでは、保育者の馬場さんとKちゃん、Y(娘)が穴のあいた紫陽花の葉に、白くて可愛いドクダミの花を挿していた。
楽しそうな様子につられて、GちゃんもMくんも「ママにおみやげ」と一生懸命、穴に花を通しはじめる。
少し進んだベンチで、梅ジュース休憩をとっていたとき、馬場さんが「Kちゃんが泣いているから、誰か助けて」と来る。
その言葉に皆一瞬考えるも、一番にMくんが「いってくる!」と駆け出すと、後ろにRくんが続く。
2人の逞しい後ろ姿に自然と全員が続き、Kちゃんの側に集まる子どもたち。
「どうしたの?」と聞いても大声で泣き続けるKちゃんの前で、Gちゃん、Hくん、Rくんが明るく愉快に戦いごっこ?を繰り広げはじめる。
途中、通行人があるときには、皆んなでKちゃんの前に立ちはだかり、守っているみたい。
励ますでも説得するでもなく、楽しそうな様子を繰り広げて気持ちを切り替えようとする子どもの様子に感心。
子ども同士だからこそ、泣いているときにして欲しいことをしてあげられるんだなと思った。
端から見ると、泣いてる子とその前ではしゃいでる子という構図だけど、
はしゃぎながらもちゃんとKちゃんの様子を見ていて、「なきやんだ!」とか「またないてるからいくぞ!」と会話が聞こえる。
Kちゃんも泣きながら皆の様子はきちんと見ていて、気づいたら立ち上がり、出発する準備が整っていた。
Kちゃんが泣いたのは、ママに会いたかったのかな。
泣く前に「ママにあいたい」と何度か言っていて、お土産にする花を探していたらを恋しくなっちゃった様子。
でも、泣いたらスッキリした様子でした。
今日の目的である池近くのハンゲショウは、まだ白くなっていなかった。
解散場所までの帰り道も、疲れていたのかRくんとMくんは2人でのんびり。
途中、「絵本読むよー」とTくんのお姉ちゃん(小学生)が迎えに来てくれる。
解散場所の手前で、馬場さんによるお花の劇をみて、「ちょうちょはやくこないかな」の絵本を読む。
歩き疲れたところに、ホッとする劇と絵本。みんな仲良くベンチに座り、真剣に聞き入る姿が可愛い。
池までの往復で、Y(娘)が「ねむたいー、だっこー」と当番崩れ(母が当番の日は甘えん坊になる)。
すると、さっきまで泣いていた先を歩くKちゃんが戻ってきて手を握ってくれ、後ろを歩いていたMくんは、早足で寄ってきて蛇苺をプレゼントしてくれた。
今日は、小川組の皆んなの優しさ、チームプレイがみられて、温かい気持ちになりました。
子どもって、すごいですね。
(記録:小川組Yちゃん(2歳)の母)
Comments